【20年後の未来予想】47都道府県の「整備工場の市場生存率」をデータ分析！気になるTOP5は？

整備工場を経営されている皆さん、「20年後にご自分の地域でどれくらいの整備工場が生き残るのか」をご存じですか？

「若者の車離れ」
「免許返納率の増加」

このニュースを聞いて、「競争が激しくなっている」と不安を感じるかもしれません。

では「データの裏付け」をもって生存競争率について考えたことはありますか？

そこで今回は近隣地域の「20年後の市場生存率」を知っていただくために、各地域の高齢化率のデータから算出した未来の整備工場の市場生存率を都道府県ランキング形式でご紹介します。

【2045年】市場生存率の算出方法

2045年の市場生存率は、先ほどもお伝えしたように各都道府県の 高齢化率に大きく影響を受けます。

一見、人口が多く見える地域でも、高齢化率が高ければ免許返納などの影響を受けて自家用車の保有台数が少なくなる可能性があるというわけです。

つまり、保有台数に対してライバルとなる整備工場が多い地域が出てくるという未来予想ができます。

次に考慮するべきなのは、その地域の認証工場数です。

例えば、高齢化率が比較的ゆるやかで一見、自家用車の保有台数は安定が予想される地域でも認証工場数が多ければ1社あたりが担当できる想定台数は少ないと考えられます。

つまり、その地域は競争が激しいエリアだと考えられるのです。

➊ 自家用車の保有台数 ✕ 2045年の高齢化率

現在の自家用車の保有台数に2045年の高齢化増加率をかけあわせる

❷ 自家用車の保有台数 ー（①）

現在の自家用車の保有台数から①を差し引き、2045年時点で予想される自家用車の保有台数を計算する

❸ （②）÷ 認証工場数

2045年の自家用車保有台数から想定数を認証工場数で割ることで、20年後の整備工場1社あたりが請け負える想定台数を地域ごとに算出する

例：東京都
・令和5年現在の1社あたりの想定台数 ＝ 自家用車の保有台数 / 認証工場数
　= 3,143,196/4,487 = 700
・2045年の1社あたりの想定台数 ＝ 自家用車の保有台数 － (自家用車の保有台数2045年の高齢化率)/認証工場数 = 3,143,196-(3,143,1960.07)/4,487=651

つまり20年後は、現在の1社あたりの想定台数よりも50台近く減少することが予想されるといったイメージです。

それでは、いよいよ気になる、2045年の整備工場の市場生存ランキングを発表します。

【2045年版】都道府県別の分析データ結果

【全国ランキングの表示】

▼2045年の1社あたり想定台数

地域	登録台数	認証工場	1社あたり登録台数		減少率
			2024年現在	2045年予想
北海道	2,795,287	4,179	669	595	89%
青森	724,512	1,277	567	488	86%
岩手	739,535	1,193	620	558	90%
宮城	1,304,479	1,972	662	582	88%
秋田	582,899	1,035	563	490	87%
山形	689,989	1,277	540	486	90%
福島	1,219,677	1,882	648	564	87%
茨城	1,997,209	3,200	624	555	89%
栃木	1,346,775	2,036	661	602	91%
群馬	1,385,061	2,341	592	532	90%
埼玉	3,242,924	4,534	715	651	91%
千葉	2,849,049	3,628	785	722	92%
東京	3,143,196	4,487	701	651	93%
神奈川	3,069,403	3,233	949	854	90%
山梨	561,348	924	608	535	88%
新潟	1,386,101	2,087	664	604	91%
富山	707,993	1,026	690	635	92%
石川	728,725	1,124	648	596	92%
長野	1,383,437	2,085	664	597	90%
福井	513,350	787	652	600	92%
岐阜	1,297,582	1,960	662	609	92%
静岡	2,229,937	3,518	634	577	91%
愛知	4,222,206	5,146	820	755	92%
三重	1,163,719	1,765	659	607	92%
滋賀	817,798	1,048	780	718	92%
京都	999,814	1,707	586	539	92%
大阪	2,797,129	4,474	625	575	92%
奈良	652,147	967	674	607	90%
和歌山	543,204	977	556	517	93%
兵庫	2,322,190	3,423	678	611	90%
鳥取	346,934	519	668	622	93%
島根	409,469	581	705	670	95%
岡山	1,166,731	1,853	630	598	95%
広島	1,467,203	2,156	681	640	94%
山口	817,497	1,116	733	696	95%
徳島	455,977	948	481	443	92%
香川	593,507	1,084	548	515	94%
愛媛	745,309	1,465	509	468	92%
高知	395,797	734	539	501	93%
福岡	2,643,985	3,466	763	709	93%
佐賀	512,738	804	638	593	93%
長崎	701,116	1,161	604	556	92%
熊本	1,045,744	1,584	660	621	94%
大分	696,365	1,051	663	623	94%
宮崎	680,219	1,147	593	546	92%
鹿児島	962,075	1,784	539	491	91%
沖縄	895,794	1,201	746	679	91%

生き残り競争が激しい地域TOP５（≒店舗あたり保有台数の減少エリア）

1	徳島	480台 ⇨ 442台（減少率92%）
2	愛媛	508台 ⇨ 468台（減少率92%）
3	山形	540台 ⇨ 486台（減少率90%）
4	青森	567台 ⇨ 487台（減少率86%）
5	秋田	563台 ⇨ 489台（減少率86%）

生き残り競争が緩やかな地域TOP５（≒店舗あたり保有台数が多いエリア）

1	神奈川	949台 ⇨ 854台（減少率90%）
2	愛知	820台 ⇨ 754台（減少率92%）
3	千葉	785台 ⇨ 722台（減少率92%）
4	滋賀	780台 ⇨ 717台（減少率92%）
5	福岡	762台 ⇨ 709台（減少率93%）

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工場を経営されている地域の未来予想はいかがだったでしょうか？

安定した成長が見込めそうでしょうか？それとも競争が激化しそうでしょうか？
安泰でしたか？それとも激戦が予想されましたか？

今でも決してカンタンではない状況下で、この先20年の未来予想がますます厳しくなるのではと感じた地域もあるかもしれません。

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