- プライスボードの規約記載義務?
- 記載ルールに合わせて作成し直すのは面倒
- とりあえず今の所は何も言われてないから、まぁいいか・・・
車販のプライスボードについて、こんな風に思うことはありませんか?
規約記載義務を守っていないことで生じるデメリットには、想像以上に会社のダメージに繋がるものもあります。
実際のデメリットが生じてから
知らなかった・・・
こんなハズではなかった・・・
では、取り返しがつきにくいこともあります!!
そこで、この記事では「プライスボードの規約記載義務」の具体的な内容や「規約を守らないことで生じるデメリット」についてご説明したあと、記載ルールを守ったプライスボードを簡単に作成できる方法についてもご紹介します。
意外と守られていない?規約記載義務とは
現在、プライスボードに記載を義務付けられているものは以下の7つ です。
- 販売価格の表示
- 走行距離の表示
- 定期点検整備記録簿の有・無
- 修復履歴の有・無
- 保証の有・無
- 定期点検整備実施状況の表示
- リサイクル料金の表示
販売価格には以下の2つの記載方法があり、「どちらで記載するべきか迷う」といった声も耳にします。
現金価格:各種税金や保険料、登録諸費などを含まない車両本体のみの価格
支払い総額:車両本体の価格と諸費用を合わせたお客様が最終的に支払う価格
現在、現金価格で記載している方の中には、「すべてのプライスボードを支払い総額へ書き替えるのが面倒」で先延ばしになっているという方もいるのではないでしょうか。
そこで次では、プライスボードの表記が「記載ルールに従っていないことで生じるデメリット」についてご説明します。
規約記載義務を守らないことで生じるデメリット2つ
プライスボードの記載ルールを守らないことで生じるデメリットは大きく以下の2つです。
- 信頼を大きく失う
- 客単価が上がりにくい
それぞれ詳しくご説明します。
① 信頼を大きく失う
規約記載義務を守らないことで生じるデメリットの1つ目は、「信頼を大きく失う」ことです。
「安い値段で買えるかのように促しているお店」と判断されると、お客様や同業他社から公正取引協議会へ通報される可能性があるからです。
その結果
- 加盟店からの信頼
- お客様からの信頼
を失ってしまう可能性があります。
また、最近はSNSや中古車情報サイトなどで、誰でも気軽に「クチコミ」を書ける時代です。
たった1人のお客様に「お店に対する不信感」について書き込まれただけで、不特定多数の人にネガティブなイメージを持たれることも少なくありません。
特に『カーセンサー』などの有名中古車情報サイトでは、「車種のクチコミ」よりも「販売店」へのクチコミが目立つように配置されています。
ここで悪いクチコミを書かれると目立つので、「もう少しで買うはずだったお客様」を逃してしまうことになりかねません。
さらに☆の評価を低くされてしまうと、☆の全体数が少ないうちなどは評価の平均値を大きく下げてしまうことになりかねません。「☆が低いから購入されない」という期間が続くと、長期的に見るとマイナスがとても大きいです。
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しかも、一度書かれた口コミは何年も残り続けます。すると、ネガティブイメージがひとり歩きして「信用のできない怪しいお店」などとウワサされる「風評被害」にあうことすらも考えられます。
さらに「直系ディーラーは高い」という理由から、独立系ディーラーでの購入を考えるお客様もいます。
② 客単価が上がりにくい
規約記載義務を守らないことで生じるデメリットの2つ目は、「客単価があがりにくい」ことです。
「現金価格」は「支払い総額」に比べて「価格を安く見せやすい」というメリットがありますが、一方で「サービスの質ではなく安さばかりを求めるお客様」を惹きつけやすいからです。
その結果、購入時に「より充実した保険プラン」や「高い車にしかプラスされない装備」、「安心・安全のための充実したメンテナンス」といったカーライフサポートをご提案しても「とにかく安く済ませたいから」と興味を持ってもらえない可能性があります。
お客様が商品を購入する際に、「他のサービスや商品をセットで売る」または「アップグレードした商品を売る」ことで売り上げをアップさせる(LTVを上げる)マーケティング手法についてはこちらをお読みください。
具体的な対策(裏技あり)
記載義務を守るための正攻法
上記のようなデメリットを避けて記載義務を守るための方法として「自動車公正取引協議会の規約記載ルールをチェックしながらプライスボードを作成する」ことがあげられます。
▼ 2022年6月現在での記載義務はこちら ▼
とはいえ、規約記載ルールは「変更される可能性がある」というのが注意ポイントです。
例えば、平成28年にはリースにおける価格表示の規定が大きく変わりました。
それまでの「月々のリース価格」の表記だけでなく、
- 頭金の価格
- リース料金の支払い回数と期間
- リース終了時の条件
を「月々のリース料金の近くに」表記することが新しく義務付けられています。
そこで、次にカンタンに記載義務を守ったプライスボードを作成できる裏技についてご説明します。
記載義務を守るための裏技
記載義務を守るための裏技は、「規約の変更に合わせて自動更新されるテンプレート」を使うことです。
さらに自社でダウンロード/プリントアウトしてすぐに使えるので「現金総額から支払い総額への書き換えが面倒」という方もカンタンにプライスボードを作成しなおすことができます。
まとめ
- プライスボードの規約記載義務で注意するのは「販売価格」
- 守らないと生じるデメリットは以下の2つ
- 信頼を大きく失う
- 客単価が上がりにくい
- カンタンに記載義務を守るためには自動更新されるテンプレートを使うのがオススメ
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